心拍センサー付きスポーツウェアを開発・販売している「ウェアラブル」社
今回は、機械少女団が「ウェアラブル」を展開する株式会社ウェアラブルの
山下代表にインタビュー!
ウェアラブル社代表 山下 誠 略歴
2014年 ITエンジニアとしてシステム開発などに従事
2014年2月 エルバーククオリティ 設立 代表取締役 就任
2016年2月 子会社2社を設立 エヌバークグループ設立 代表取締役 就任
2016年6月 5社共同事業として株式会社ウェアラブルを設立
ウェアラブル事業に従事
ウェアラブル事業をを始めたきっかけ
IT企業5社で共に仕事をしているうちに、新しいサービスを創出したいと考えました。
当時、ウェアラブル製品は普及し始め、それらに対して自身らも携わりたいと思い、
株式会社ウェアラブルを設立し、ウェアラブル事業を始ました
単なるウェアラブルデバイスを作っただけでは面白くないので「今までにない製品」を
作りたいと考え、衣類とセンサーなどを含むウェアラブルデバイスを組み合わせた製品を
作り、ファッションブランドとして展開することにしました
立ち上げたときの周りの反応は?
”ウェアラブル” という言葉も出始めたころだったので、不安の声もあったが、
「アパレル業界で今までにない面白いことができるのではないか!?」という
期待の声も多くありました
そもそも “ウェアラブル” とは?
”ウェアラブル” とは身に着けられるコンピューターを搭載したデバイスの事です
スマートウォッチやスマートグラスなどもウェアラブル
今後5Gが普及していくと共にこれまで以上にウェアラブルの普及も進んでいくと
考えています
「ウェアラブル」社の主力商品は?
身体の胸あたりに心拍センサーが取り付けられるウェアです
リストバンド型などの心拍を測れる製品は他にも多くありますが、より心臓に近い位置で
心拍を計測しているため、リアルタイムで精度が高いデータが取得できるのが強みですね
心拍だけはなく、呼吸数・消費カロリーも計算・算出可能なため、トレーニング時に活用
してもらえると嬉しいです
現時点では、トレーニングをしている方向けの商品が多いですが、将来的には日常使いが
できる商品を展開したいと思っています
それらは健康管理ができるようなものにしたいので、社員たちにも日ごろの健康管理に
役立ててほしいです
どんな人たちに使ってもらいたいですか?
ターゲットは20代後半~30代で、商品は少し高価なものになっています
また、トレーニングを既にされている方だけではなく、これからトレーニングを
始めようとしている方もターゲットにしています
かわいいデザインからクールなデザインまで
いろいろなデザインがありますね!
基本的にはモノトーンにロゴを全面に押し出すシンプルなデザインで制作しています
戦略として、まずはブランドを世の中に広めていきたい為、シンプルなデザインで
つくっています
今後のカラーバリエーションとして、色や柄が入っているものも検討をしていますが、
それらは主に他ブランドとのコラボレーションを実現したいと考えている
今後コラボがあるということですか?!
一応、あります
シンプルな物はお客様に受け入れられやすい傾向にあり、柄物は難しいのですが
ファッションというカテゴリをやるからには柄物もつくっていきたい
開発中・企画中のものはあるのでしょうか?
ヒートジャケットの第2弾を開発中です
昨年2020年冬に販売したものを、新デザインで開発中
さらに詳しくは言えないが、香港のブランドともコラボ予定です
また、ビジネスマン向けのフォーマルスポーツウェアも開発中です
見た目は普通のスーツですが、素材がスポーツウェアの生地で作られています
「気軽に着れつつ、フォーマルな場所でも着れるもの」というコンセプトです
今後もメンズ商品を増やしていく予定ですが、あくまでメインターゲットはレディースです
苦労したこと
現在、メイン商品として発売している心拍センサー付きスポーツブラに至るまでがかなり苦労しました
初めから、スポーツブラを作ろうとしていたわけではなく、さまざまな洋服やファッション小物に様々なデバイスを取り付け、動作テストを繰り返し行っていく中で、「売れるモノ」を見つけ出し、創ることが大変でした
2018年に販売を開始したが、2年の歳月をかけて発売に至りましたが、その間に他の製品もサンプルを作る日々の繰り返しでしたね
心が折れそうにはなりませんでしたか?
ならなかったです
何事も初めは大変ですから
商品は出来たが、ここで終わりではなく、ここから買って頂き使って頂くことが大切で、
現段階ではどのようにして商品・製品を受け入れてもらえるかを挑戦しています
最近の情勢の中で影響は?
店舗には影響があり、来店率が減っています
以前は、海外からのお客様も多かったですが、現在は一切来れていない状態
コロナ前は、店舗前で立ち止まってみてくださっていたのは、海外のお客様が多かったが現在は一切居ない為、強く影響を受けています
一方で、EC販売も行っているのですがこちらは販売数が増えています
世の中のアパレル業界自体は、コロナ禍の影響でネットから購入するお客様が増えている
のではと考えています
さらに、巣ごもり需要で自宅にいる時間が多くなった影響で、自宅や外で運動される方が
増えているため、需要は高まっていると感じています
実際に着てみると伸縮性が良くて、生地がさらさらで
着やすいですね!
着心地良すぎて、スポーツ以外でも着たいです!
着ていただけることが嬉しいのでスポーツ以外のシーンで使って頂いてもOKです!
商品を使うことで得られる効果は?
心拍センサー付きスポーツブラなら、心拍数・呼吸数・消費カロリーを計測でき、
可視化できます
運動強度は有・無酸素運動の状態がモニタリング可能なので、トレーニングしている方に
とってはこの有・無酸素運動の状態が分かることで行っているトレーニングが合っている
かどうかが分かる効果があると考えています
今後のウェアラブルの展望は?
まずは世の中にウェアラブルデバイス搭載ウェアのブランドとして「ウェアラブル」を認知してもらうことが目標です
そのために、様々なブランドやデザイナーさんとコラボして商品と機能性の拡充もしていきたいですね
また、センサーのバリエーションも増やし、更なるデータ取得を可能にしたり、ウェアを開発したりすることでより効果的なトレーニングを支える環境を整えていきたいと考えています
「ウェアラブル製品といったら「ウェアラブル」と
なってくれるといいですね!
そうですね!
ウェアラブル製品と「ウェアラブル」のイメージが繋がってくれると大成功ですね
記事概要
株式会社ウェアラブル 代表取締役社長へインタビュー /未来メディア Youtube