ミツフジとソフトバンクは、両社が持つ高精度測位と生体情報計測の技術を活用したウェアラブルソリューションの提供に向けて協業を開始した。

両社は2021年度の商用化を目標に、ソフトバンクの高精度即位サービス「ichimill(イチミル)」と、ミツフジのウエアラブルデバイス「hamon(ハモン)」から取得した心拍や呼吸数などの生体情報および独自のアルゴリズムで解析したデータを組み合わせた、新しいウエアラブルソリューションの開発を検討している。
位置情報や生体情報を取得できるウエアラブルデバイスおよび専用ウエアの他、取得した情報をクラウド上で解析し、緊急時の作業員および監督者への通知や、遠隔モニタリングができるサービスなどを提供し、包括的なウエアラブルソリューションを展開する予定。

このソリューションは、「hamon」から取得した生体情報を基に、着用者のストレスや眠気などの体調変化や、深部体温の上昇変化から暑熱リスクを検知するなど、着用者の現状を可視化し、その先を予測・予防するだけでなく、着用者の位置を正確に把握することで、労働環境の可視化や危険エリアへの接近検知を行うことが可能です。主に建設や鉄道、運輸、エネルギー業界などでの活用を想定している。

 

■高精度測位と生体情報を併せて活用したウエアラブルソリューションについて(開発予定)

・ウエアラブルデバイス
ミツフジの銀めっき導電性繊維を通して生体情報を取得でき、「ichimill」にも対応したウエアラブルデバイスおよび専用ウエアを開発します。作業員が身に着けることで、高精度な位置情報と、心電、心拍、呼吸数などの生体情報や加速度、温度・湿度の相対的な変化などの情報を取得し、クラウドへ送信します。

・クラウド上での情報解析
ウエアラブルデバイスから取得した生体情報は、ミツフジのアルゴリズムを基にクラウド上で解析し、ストレスや眠気、暑熱リスクなどの体調変化を可視化することで、熱中症の危険や居眠りなどを事前に予測して作業員や監督者に通知します。また、位置情報を基に、危険なエリアへの接近を検知して通知することも可能です。

・管理画面での遠隔モニタリング
管理画面から、クラウド上に収集した位置情報や生体情報などのモニタリングや管理が行えるため、データに基づく作業員の労働環境の可視化や作業の進捗管理、事故の予防や原因分析などにも活用できます。

なお、2020年9月から、建設現場や測量現場において、ソフトバンクの「ichimill」検証機とミツフジのウエアラブルデバイスを別々に装着し、高精度な位置情報と生体情報を取得する実証実験を行っている。作業員の位置や体調の管理に加え、高精度での作業の進捗管理や、危険エリアへの進入検知などの有用性を検証している。

 

原文
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000047.000020122.html

 

関連URL
ソフトバンク 高精度測位サービス「ichimill」:https://www.softbank.jp/biz/iot/service/ichimill/

ミツフジ ソリューションサービス「hamon」:https://www.mitsufuji.co.jp/service/